ご挨拶

IMG_0250_1.bmp子供たちは未来からの使者である、といいます。その子供たちがどんな社会を生きていくのか、現状を分析し未来を洞察し、必要な能力を身につけさせてやることが、教育者の務めだと思います。現状の子供たちを一番よく知っている皆様が、未来を生きる子供たちのあるべき姿を描き、現状とのかい離すなわち「教育ニーズ」をしっかりつかみ、学校の在り様を考えていただくことが、今一番大事になってきていると考えます。

そこで、この閉塞感あふれる日本社会をどう理解すればいいのか、という視点から私が蓄積してきたことを、皆様に情報としてお伝えし、考えるきっかけにしていただけたらと思い、この教育コラムマガジンを立ち上げました。 

7年間、岩手県の高校で民間人校長として勤務し、先生方との交流をした経験を踏まえた上で、経済や経営、政治や社会、教育や文化など、折に触れて小文を書き、情報提供していきます。

学ぶ姿勢・考える習慣を先生方自身が身につけ、経営品質賞の考え方を生かして、上意下達の指示待ちではなく、現場から発信し、教育委員会や文科省を動かしていただきたい。

志のある当サイト読者の方々のお役に、少しでも立つことを念願しております。

最新コラム

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2017-04-27 フレッド・コレマツ氏のこと

私は、アメリカに追随し、彼らの主導するグローバリゼーションに安易に乗っかった、ということで、戦後も同じ間違いをしでかしている、と考えています。


2017-04-25 きな臭くなってきた半島情勢(3)

日本人は、「現実」に目覚め、「グランドデザイン」を描いていかなければならないのではないか。「国の形」をしっかりと持つことである。


2017-04-22 きな臭くなってきた半島情勢(2)

トランプは、なぜ習近平を持ち上げ、信頼している、ということを強調するのでしょうか。


 

読者の集いのお知らせ

第23回三木(さんもく)会を 下記要領にて開催しますので お知らせします。

日時  4月13日(木)18時〜20時

場所  ザ・コミュニティ会議室(杉並区天沼3−7−3荻窪法人会館3F)JR荻窪駅徒歩7分

要領  当日テーマアップしたいコラムをコピーしてご持参ください。

           世の中のことに正解はない、という前提で,他人の話をじっくり聞く会です。

会費  会場使用料及び懇親会費として、1000円申し受けます。

その他 初めての方は、一言を添えて、メールにてご連絡ください。多様なご意見を歓迎します。

フレッド・コレマツ氏のこと

文化170410

昨日、NHKのEテレ「知恵泉」でフレッド・コレマツ氏のことを、取り上げていました。

トランプ大統領の移民政策で、アメリカ大統領令と闘ったフレッド・コレマツ氏が脚光を浴びているそうだ。太平洋戦争の最中に、13万人もの日系人を強制収容したことに対し、裁判で争った人物である。敗訴したが、その後、名誉回復され、勲章までもらっている。

「おかしいとおもったら、声を上げることを恐れるな。」という名言は、何でも「波風を立てる」ことを嫌い「長いものに巻かれ」がちな、わが民族の習性に一石を投じている。

 

ドイツ系やイタリア系の移民もいた中で、なぜ日系人だけが、強制収容されたのか。

それは、日露戦争以降長く続くアメリカの人種差別の歴史があるのであるが、それを知る日本人は少ないので、改めてここに書いてみたい。そうすることで、とかく頭の中で建前だけで、議論しがちな傾向を、現実を踏まえたものにする効用を、期待するからである。

 

太平洋戦争の要因を、ABCD包囲網や石油禁輸といった経済面から説明されることが多い。

また、少々うがった見方としては、コミンテルンの陰謀やルーズベルトの陰謀などの国際政治から説明されることが多い。

さまざまに語られるが、人種差別からの解放戦争という文化的側面があったことを強調しておきたい。まさに「大東亜共栄圏」の理想である。

 

ところで、皆さんは、次のような言葉をご存じだろうか。

・南満州鉄道共同経営という「ハリマン提案」

・「黄禍論」

・「排日移民法」

・「オレンジ計画」

・パリ講和会議での「人種差別撤廃条約」

あまり詳しくない方は、このブログの(文化140809)以降の「歴史認識」シリーズを是非お読みください。久保有政氏の簡潔にして要領を得た記述を引用しています。

 

日本中が悔恨一色になり、無念の発想が失われたことを、福田恒存が嘆いていた文章が、私の記憶にありますが、半島情勢で緊張が漂うなか、大国のパワーゲームばかりが目立ち、あなた任せの状況にイライラしているなら、日本はなぜ太平洋戦争を戦わなければならなくなったか、どこで何を間違ったのか、を追求する姿勢を持ってほしい。

戦後、GHQによるWGIPによって、すっかり歴史が改ざんされ、今のわれわれ世代は、現実的なものの見方ができなくなっているのではないか、と危惧しています。

私は、アメリカに追随し、彼らの主導するグローバリゼーションに安易に乗っかった、ということで、戦後も同じ間違いをしでかしている、と考えています。大正時代はグローバリゼーションの時代であったことは、意外と知られていません。そして続く昭和初期には、列強と同じ行動を採っていったのです。

きな臭くなってきた半島情勢(3)

政治170409

北朝鮮の核搭載ミサイルが、日本の上空に飛来するかもしれない事態が発生する、としたら、あなたはどう感じますか。むしろ、拉致問題の被害者である日本人に、多くの犠牲者が出たとしたら・・・。冗談じゃないよ。そんな理不尽なことがあってよいはずがない。

同感です。しかし、そんな危惧を抱かざるを得ない事態に、なぜなったのでしょうか。

 

中国は、北朝鮮の存続を第一義に考え、生ぬるい制裁手段しか取ってこなかった。

アメリカは、石油利権のある中東優先で、極東にはあまり関心を払ってこなかった。

こんな中で、日本がシャカリキに核ミサイル問題や拉致問題を提議したって、6か国会議のメンバーは真剣さに欠けていた、と言わざるを得ません。

アメリカ本土に届くICBMの開発が現実味を帯びるようになって初めて、アメリカは強硬手段に出ています。

それが、国際政治の現実だということを、もっと日本人は、知らなければいけません。

 

私は「日米構造協議」の最前線で、交渉経緯の情報が入手できる場所にいましたが、その時に感じたことは、

1−アメリカという国は、なんと横暴で得手勝手なのだろうか。

2−日本人は、なんと弱気で自虐的なのだろうか。    ということに尽きます。

折に触れて、この2つのテーマに、参考になる文献にあたり、知識を蓄積してきたつもりです。

その結果、アメリカ、中国、ロシア、といった覇権国は、実に「いやらしい」国家であり、自分たちの都合がよいようにルールを策定しようとしていること、

そのためには、手段を選ばず、でっち上げによる内政干渉や情報戦争を仕掛けてくること、などが分かってきました。

また、日本人は、そうした交渉事に慣れておらず、極めてナイーブな対応しか取れない人が多いこと、そしてそれは、勉強不足で歴史観や世界観が定まらず、しっかりした価値観が形成されていないからであること、などが分かってきました。

 

日本国憲法前文には、美しい文章が並んでいます。

しかし、国際社会は、「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を、地上から永遠に除去しよう」としているだろうか。

「平和を愛する諸国民の公正と信義」を信頼していいのだろうか。

60有余年生きてきて、現下の国際情勢を鑑みて、その答えは、NOである。

アメリカ、中国、ロシアといった国家は、常に有利なルール策定へ向けて、あらゆる情報戦を仕掛けてくる。彼らの「汚さ」は、戦前から折り紙付きである。

前提が違っておれば、憲法第9条の改正が、議論されるのは当然であろう。

しかしながら、今の段階で、国民的議論は、さらに国を分断するのみで、生産的な方向には進まないと思う。それよりも、近年の歴史認識や国民の世界観を収斂させていく方が先であるように感じます。

 

アメリカ主導の自由主義的な経済政策により、日本はグローバル企業を中心とした「海の国」とその他一般大衆が属する「山の国」に分断されてしまった。しかも、そういう理解ができる人は、ごく少数である。そこが一番の問題である、と思う。

イギリスは、EUから離脱しようとしているし、アメリカは、トランプ大統領を生んだ。

おひざ元の英米でさえ、グローバル化の痛みに耐えられないのである。日本も、格差拡大や地方の疲弊、そして極端な少子化という形で、その痛みは共通している。

にもかかわらず、そうした政治的動きは、日本では、明瞭な形で噴出していない。

 

それは、これまでの「移民政策」の違いであり、「日本的経営」を守っている中小零細企業のおかげではないのか、と思う。

さらに言うなら、日本独自の「文化的基盤」のおかげで、まだ「安定した社会」が崩れずにいるのではないか、と思う。

彼我の違いについての認識を深め、ここ30年の経済史や、わが国に決定的な影響を与えてきた覇権国の戦略について、頭の中を整理しておく必要があるように思えてなりません。

日本人は、「現実」に目覚め、「グランドデザイン」を描いていかなければならないのではないか。「国の形」をしっかりと持つことである。 

きな臭くなってきた半島情勢(2)

政治170408

大国の覇権主義は、今なお脈々と受け継がれています。欧米の植民地主義に続く帝国主義、そしてグローバリゼーションという具合に。

大国は、国益に合致したルール作りを、いかに多数派を構成して進めていくかに、必死で取り組みます。そういうつばぜり合いに否応なく飲み込まれていく、それが国際政治です。

半島情勢も御多分に漏れず、アメリカ、中国、ロシアの覇権国家の思惑で動いています。

ここでの非核化は、彼らの共通の利益です。日本に対抗させないためには、どうしても北朝鮮を押さえておきたい。歴史認識においても、戦前の日本は悪、というレッテルを貼っておきたい。それが、南京大虐殺であり、従軍慰安婦であるわけです。

経済・軍事両面での日本へのビンの蓋は、今の国連体制では、主流派ということです。

そういう認識を、日本人はもっと自覚すべきではないでしょうか。

かつてマスコミに登場した識者の多くが「外圧を利用して日本を改造する」といった話をしていましたが、ナイーブなこと限りない、と思います。一言でいうとアホということですが、未だにそうした勢力が日本の政界の主流です。

 

半島情勢は、中国の政情とも関連し、緊迫の度を高めています。トランプは、なぜ習近平を持ち上げ、信頼している、ということを強調するのでしょうか。

トランプは、通商交渉での譲歩をちらつかせるだけではなく、習近平の国内統治の手助けを申し出ているのではないか、という憶測があります。

真偽のほどはわかりませんが、そうした憶測の根拠となるメルマガ記事を紹介します。

いずれも中国通を自認する方々の文章です。 

引用1:

中国共産党序列三位の張徳江、五位の劉雲山、七位の張高麗の三人は、江沢民派(上海派、吉林閥)に属しています。彼らこそが、軍閥で言えば北部戦区を「領有」し、北朝鮮や金正恩の後ろ盾になっているのです。

北朝鮮の生命線と化し、石油や食料を輸出しているのは、中国というよりは北部戦区(旧瀋陽軍区)なのです。
習近平は2016年の軍改革の際に、瀋陽軍区を北京軍区と合併させ、コントロール下に置こうとしたのですが、失敗しました。むしろ、瀋陽軍区は内モンゴル地区を取り込み、北部戦区として巨大化してしまいました。
今年の秋の中国共産党第19回党代表大会で、習近平国家主席と李克強首相を除く、「江沢民派」を含む5人は、年齢的な理由(67歳が上限)で引退すると考えられています。

すなわち、中国共産党の党執行部から、張徳江ら北部戦区の支配者らが消え失せてしまう可能性が濃厚なのです。
北部戦区が習近平の手中に落ちると、金正恩は今度こそ「何の後ろ盾もない」状況で、アメリカという世界最強の軍事力と直面することになるわけです。

引用2:
習近平主席率いるシナ共産党中央としては、北朝鮮の金正恩体制を温存させるのが国益なのですが、それはアメリカ及び海洋勢力と直接対峙するのを防ぐ緩衝国家としての役割を北朝鮮が果たしているからです。しかし、先日行われた米中首脳会談で習近平主席は金正恩を見捨てた可能性が有ります。
習近平主席がシナ共産党中央のトップになって以降、実は、シナと北朝鮮は外相会談すら実現していないのです。
要するに、習近平主席は金正恩と北朝鮮を、まだコントロール下に置けていないのです。

もし、北朝鮮に対する制裁がこれまで通りの生温いものであったら、トランプ大統領による北朝鮮攻撃が行われますし、かといって本気の制裁に踏み切れば、トランプ大統領に完全に屈したことになります。これは中国共産党における習政権の土台を揺るがすことにもなりかねません。

 米中首脳会談の内容はまだ報じられていませんけれども、こと北朝鮮に関しては、「一月以内に答えを持ってこい」とトランプ大統領が要求した可能性は非常に高いと思います。
あと一月の間に中国、北朝鮮がどういう答えを持ってくるのか。それによって、北朝鮮の命運が決まるのではないかと思います。

引用3:

中国国営新華社通信によると、天津市第1中級人民法院(地裁)は4日、収賄と職権乱用、国家機密探知の罪に問われた令計画・前人民政治協商会議副主席に対する判決公判を開き、無期懲役を言い渡した。
政治的権利は終身剥奪され、個人財産も没収される。令氏は上訴しない意向を示しており、刑は事実上確定した。
新華社通信によると、初公判は6月7日、犯罪事実が国家機密に関わるとの理由で非公開で行われた。同地裁は、令氏と妻子の収賄総額は約7700万元(約12億3200万円)に上り、部下を通じて国家機密を大量に盗み出し、「国家機密情報の管理制度を破壊した」などと認定した。国家機密の具体的内容には触れなかった。
米メディアによれば、令氏の失脚後、弟で元国営新華社幹部の令完成氏が、兄から託された機密資料約2700点を持って米国に亡命した。
中国政府はオバマ政権に身柄を引き渡すよう繰り返し求めたが拒否され、米中間の外交問題の一つとなっている。令氏に無期懲役という重い判決を下したことで、令完成氏が報復として機密資料を公開するかが注目される。(引用おわり)

 

戦争とは、情報戦、経済戦、軍事戦からなるとするならば、もう戦争が始まっており、情報戦と経済戦で、日本は劣勢に追い込まれていると言えます。中国といえどもアメリカには適わない。1930年代に似ているという人が多いことに納得せざるを得ません。

ここは力で対抗するのではなく、得意の文化力を発揮するグランドデザインを描くことが必要だと感じています。

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